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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム第108回「バッターは頭の中をすっきりと」

 

好調を維持する巨人・坂本


大谷よ、隔年二刀流を


 いやあ、すごかったですね。エンゼルスの大谷翔平がツインズ戦で打った今季初ホームラン。バックスクリーン左への特大弾でしたが、大谷のバッティングは、メジャーでも通用するどころか、別格になりつつあります。しかも、まだ24歳でしょ。とんでもない選手です。

 僕は、ずっと大谷について思っていたことがあります。たまたま、イチローも先日の引退会見で同じことを話していましたが、二刀流ではなく、1年を通して、投手として、野手として、どこまでやれるのか、どんな記録を残すのか、隔年で見てみたいのです。

 要は“隔年二刀流”です。2つを常に両立させることは確かに素晴らしいのですが、疲労がたまり、故障のリスクも上がるし、どちらの記録も中途半端になって、なかなかタイトルに届きません。野球は記録がすべてではありませんが、やはり大きいものです。特にメジャーですからね。1つでもたくさん獲ってほしい。

 イチローは「20勝の翌年、ホームラン50本」と話していましたが、確かに、そんなことができるのは、世界中を見渡しても大谷翔平1人しかいないでしょう。そうだ、一応、断っておきます。イチロー、君の意見をマネしたわけじゃないよ。本当に、ずっとそう思っていたんだ。

 日本に目を移せば、巨人の坂本勇人が開幕から36試合連続出塁のセ・リーグ新記録達成と、好調を維持しています。

 たまには、技術論について書いてみたいと思います。

 彼は、以前は足を大きく上げていましたが、いまはかなり小さくし、しかも二段ステップのように、一度、引いてから上げるという動きになっています。タイミングの取り方は、各バッターが試行錯誤するものですが、坂本の場合、一気に増えた投手の二段モーションに対応しているのかなと思います。

 スイングの特徴は、うまくボールと・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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