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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム「見逃し三振でもスッと帰ってくる鈴木誠也には風格を感じます」

 

現役選手の中で、最も「四番の風格」を感じるのは鈴木誠也[広島]。自信と落ち着きがあります


やはり「特別な打順」


 今週号は四番打者の特集ということなので、「四番」についての話をしていきたいと思います。僕も、打順は一番から九番まで、全部打ちましたが、おそらく最も多いのが五番、その次が四番だったのではないですかね。

 やっぱり、「四番」と言われると、選手としては、「特別な打順だ」という意識はあると思います。プレッシャーもかかりますよね。最近は「二番最強説」が出てきたり、「つなぎの四番」なんて言葉もありますけれども、やっぱりそういう感じはあるんじゃないですか。

 監督としてオーダーを組むときにも、やっぱりまず軸となる四番を決めて、その前後を決めて、そこに数多く回せる出塁率の高い選手を前に置く、という感じで決めていきますもんね。私が監督のときはそうしていました。そしてやっぱり、四番は一度決めたら、よほどのことがない限り、いじりたくはないですね。

 私が監督のときは、四番は外国人のオバンドーでした。ホントは、チームのためにも、ファンの方のためにも、日本人選手が打ったほうがいいんでしょうけれども。それと、私のような野手上がりの監督は、何か、四番は右の大砲、というイメージがあるんですよね。まあ左打者でも、王(王貞治=元巨人)さんは別格として、掛布(掛布雅之=元阪神)とか、四番が務まるバッターもいるんですが、何か、左は基本的に好打者、というイメージがついて回るんです。

 選手時代は、僕の場合はそこまで「四番だから」という意識はなかったですが、打てないで負けたりすると・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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