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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム「堂林の打撃の覚醒は心の覚醒がきっかけと僕は見ています」

 

今季、打撃覚醒したと言われる堂林[広島]。気持ちの持ち方が何か変わったことで、いい流れが生まれたと見ます


今年は打つほう中心で!?


 いよいよメジャー・リーグも開幕しましたね。大谷(大谷翔平、エンゼルス)が復帰後初登板しましたが、「躍動感がないなあ」という印象でしたね。体重も前に乗っていかないし、ボールを置きに行っている感覚ですよね。手術はうまくいっても、やはりどこかでかばうというか、本人はそのつもりじゃなくても、体がそうなっているんじゃないか、と見て取れました。あるいは、コントロールを意識し過ぎてそういうフォームになっているか。いずれにせよ150キロ台後半の速球が出てこなかったら、打者をかわすのは難しいでしょう。彼はそこまでコントロールがいいわけではないですからね。

 ちょっと、自分の頭の中のイメージとはギャップがあるんじゃないかなと私は感じました。いい内容の1号ホームランも出ましたし、今年は打撃のほうを大切にやっていったほうがいいかもしれないですね。

 今季から挑戦している選手では、筒香(筒香嘉智、レイズ)には最初の試合でホームランが出て、秋山(秋山翔吾、レッズ)にもヒットが出ているし、野手は打つほうではいいスタートが切れましたよね。あとは、これからいろんなピッチャーに当たるでしょうから、そこの微調整がうまくできるか。162試合あったら、十分修正できる能力を2人とも持っていると思いますけれども、今年は60試合の中で評価されることになりますからね。秋山は守備力も評価されるでしょうけど、筒香のほうは外野もサードも守って、しかも内野では天然芝に対応しなければならないですからちょっと大変だな、という感じもします。

 山口(山口俊、ブルージェイズ)は、いきなりタイブレークから登板してサヨナラ負けと、ちょっとかわいそうな初登板になりましたけど、その中で結果を出さなければいけない世界ですから。日本だったら、実績があるから1試合ダメでもまた次、ということになりますが、アメリカではゼロからの勝負です。甘えるわけにはいかない。その部分の芯の強さが求められるでしょうね。その点、・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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