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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム「フロントの『その気』に選手が呼応すれば、ロッテの逆転Vも!?」

 

シーズン途中で獲得した澤村が早速セーブを挙げるなど、フロントの補強も大きな力になっているロッテソフトバンクの経験を、勢いで上回れるか


巨人の強みは「カバー力」


 各球場で入場人数の制限が緩和され、収容人員の50%を目途にお客さんが入るようになりました。

 一番はやっぱり、景色が違います。もうこれまでとはまったく違いますよね。テレビで見ている僕が感じるぐらいですから、これは選手はもっと感じていると思います。

 最初は無観客、それから5000人と段階を踏んできて、「だんだん元に戻りつつあるのかな」という感覚の中でプレーできることは、気持ちの上で大きいでしょうね。お客さんのほうも、大声を出してはダメとか言いながらも、興奮したら立ち上がってワーッとなるじゃないですか。それはやっぱり選手の目にも入るので、「いいところで打てたな」みたいな実感は、今まで以上に出てくると思いますよ。まあ、それでホームチームのほうが有利になる、というところまでの影響はないとは思いますけれども。

 さて、ペナントレースのほうですが、セ・リーグは巨人にマジックが点灯、順調にこれを減らしています。感じとしては、ここまで差をつけるほど「ホントに強いな」という印象はないんですが、不調、故障の選手を別の選手がカバーしながら、うまく回っています。打線で言えば、坂本勇人、丸(丸佳浩)が調子が悪いときは岡本(岡本和真)が頑張って、岡本の調子が少し落ちてきたら、坂本勇、丸が打ち出す、といった具合に。その合間に、中島(中島宏之)が打ったり、ウィーラーが打ったり、この間みたいに吉川尚輝が活躍したり。ピッチャーも、トレードで高梨(高梨雄平)を獲って、弱点だった中継ぎを厚くしたし、サンチェスがダメな間はメルセデスが出てきたり、戸郷(戸郷翔征)の調子が落ちてきたら畠(畠世周)が出てきたりしています。デラロサあたりは、まだちょっと安心できないところもありますけれども、・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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