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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム「手綱を締めたり緩めたり 巨人・原監督はまさに『鵜匠』のようです」

 

原辰徳監督[中央]以下、ベンチの巨人首脳陣。選手の状態を見極め、我慢するところと切り替えるところを使い分けた手腕は見事でした


元気をもらった野球教室


 先日は、コロナ禍が来て以来初めて、新幹線に乗って、陸前高田まで野球教室に行ってきました。震災からちょうど10年ですが、あの「奇跡の一本松」のところです。やっぱり行ってよかったですね。子どもたちの目が輝いていました。

 今回は、こちらもマスクをつけての指導で、子どもたちの人数も多くしないで、グラウンドに降りられなかった子どもたちにはスタンドで見てもらったりと、いろいろ制限や工夫もしながらの野球教室でしたが、子どもたちは集まって練習するという機会が全然なかったはずですので、やっぱり、動きたいという気持ちがあったと思うんです。まあ、動きたいけど動けない、というのはわれわれもそうですけれども。少しでもそういう子どもたちの手助けになればと思いながら。私のほうも子どもたちから元気と勇気をもらいましたし、みんなで集まって、野球をやるということはやっぱり素晴らしいことなんだなと思いましたね。

 メジャーでは、ワールド・シリーズも始まりました。リーグ・チャンピオンシップで、楽勝かと思ったら追いつかれて最後に勝ったレイズと、あと1試合負けたら終わりというところから逆転してきたドジャースの対戦です。どちらもプレッシャーをはねのけて勝ち上がってきたし、それぞれのリーグの勝率1位チームですから、いい戦いになるのではないでしょうか。レイズは筒香(筒香嘉智)がいるし、ドジャースはかつて野茂(野茂英雄)やマエケン(前田健太)がいてなじみがあるチームですから・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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