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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム「球場の変化は、選手のマインドやプレーも変化させます」

 

ライトの狭い、川崎球場を本拠地としていた、ロッテ時代の落合。ライトのポール際へ打ち込むバッティングを磨きました


大谷はどこまで二刀流?


 日本ハムが、コロナ禍で試合が中止になるなど、大変なことになっています。チームの活動自体がしばらくできませんでしたから、練習もままならなかったと思いますけれども、乗り越えるしかありませんのでね。個々でやるべき練習をやってきたと思いますので、その成果を見せるしかないと思います。今季は、巨人とかヤクルトとか、コロナ禍で主力が欠けたチームはほかにもあって、特にヤクルトは、その間、代わりの選手が頑張って、今、主力も帰ってきて、チームがいい状態になっている。日本ハムの場合は選手層が薄いので、同じようにいくかどうかは分かりませんが、とにかく、チーム一丸となって乗り切ってほしいですね。ほかのチームを含めて、これ以上コロナが出ないことを祈るばかりです。



 5月5日(日本時間)に、テレビの解説で大谷翔平(エンゼルス)のゲームをじっくりと見ました。この日は3打数ノーヒットでしたが、打撃の調子は悪くないと見ました。レフト、センターに大きなフライを打っている間は大丈夫でしょう。ちょっとバットがボールの下にもぐってしまっただけだと思いますので。これが、ファーストゴロ、セカンドゴロが増えてくるようだと、バットの軌道が変わってヘッドが早く返っているということですから、危険信号かもしれませんが。皆さん、ちょっとノーヒットだったら「調子悪い」と言いますけれども、僕から見たら、バロメーターはちょっと違います。

 あとは、まだ今のところはいいと思いますが、投げながらほぼ全試合に出ていますから、疲れがどこで出てくるか。チームの状態からすると、エンゼルスは大谷抜きでは打線が持ちませんから、投げるときでも打線から外しにくいと思いますが、どこまで二刀流で行くかですね。本人に聞いたら「行けます」と言うに決まっていますから、周囲が大谷を故障から逃がしてあげられるように、投げるときにはDHを使うなど、配慮できるか、になるでしょう。

 メジャーではダルビッシュ(ダルビッシュ有、パドレス)は今年もスゴいですね。昨年よりもテークバックが小さくなっているような気がしますが、・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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