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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

大島康徳コラム「阪神は攻撃力に余裕がありますが、セの鬼門の交流戦が注目です」

 

阪神時代のブリーデン。「赤鬼」と言われ、この腕っぷしで、恐ろしいほどの速さの打球を飛ばすバッターでした


前に出ろと言われても……


 われわれの時代に阪神で活躍したブリーデンさんが亡くなったとのことです。この人は右打者で、引っ張り専門なんですが、すごい打球を打つ人でね。ちょうど僕がサードをやっていたときだったので、ホントに怖かったですよ、打球が。僕は後ろに下がって守ってました。

 中日で僕の先輩に当たる一枝(一枝修平)さんが、当時、阪神の三塁ベースコーチをされていまして、ブリーデンの打席のときに「おいヤス、もうちょっと前に出ろや」って、横から言ってくるんですよ。「怖いですよ」って言ったら「そうやろ、怖いやろ」って。そんな話をしていたら、一度、甲子園で、ホントにスゴいゴロが飛んできたことがあって。いや、目をつぶってグラブを出したら入りましたけどね。処理したあとに一枝さんが、「お前、よう捕ったな」って。そんな思い出が、今でも鮮明によみがえってきます。



 メジャーでは、大谷(大谷翔平、エンゼルス)が、いいピッチングをしましたね(7回1失点)。同じ試合でヒットも打って、外野も守って(日本時間5月11日のアストロズ戦)。フォアボールが1個でしたもんね。やはりフォアボールが少なくなれば、7回ぐらいは十分投げられるのが証明されました。まあ彼の場合は、フォアボールを6個出しても無失点で帰ってくることもありますから、まとまるのがいいのか、荒れているのがいいのか分からないところもありますが(笑)、いずれにしてもスゴい、ということでしょうね。

 あとは、先週も書きましたが、ほぼ全試合に出ていますから、どこまで持つかでしょう。やはり・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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