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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「『野球くじ』に俺は賛成さ」

 

知る人ぞ知る業界


 キャンプはほぼ1カ月だけど、チームが滞在している間、地元には、かなりの経済効果があるらしいね。2017年の沖縄は約110億円で、前年の約100億円から更新しているという記事を見た。

 キャンプの経済効果を一番実感している業界がどこか知ってる? ホテル、タクシー、レンタカー、メシ屋、飲み屋……くらいまでは、すぐ思い浮かぶんじゃないかな。

 でも、俺が書きたいのは、もっと深い、知る人ぞ知る業界さ。

 答えはクリーニング屋なんだ。

 キャンプ中、選手だけじゃなく、コーチ、関係者を含めた洗濯物はものすごく多い。いまは、どのチームも、部屋の前の回収のカゴに入れておくと、翌日の朝には洗濯を終え、きれいに畳まれたものが置いてあるシステムだと思う。

 でもさ、シーズン中なら試合後の夜に回収して、翌日の昼くらいに届ければいいけど、キャンプは夜の8時くらいに回収して、朝には届けなきゃならない。マジで死にもの狂いの徹夜作業らしいよ。

 当然、チームへの請求額も多くてキャンプを通すと数千万円になる。結果的に、その店でそれがなかった年のほぼ1年分の売上になるんだって。あとは遊んでいいわけだね。プロ野球のキャンプって、ほんとすごいな。

 経済効果といえば、いまプロ野球で「野球くじ」の導入が・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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