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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「タイガースよ、甲子園の利点を生かせ!」

 

矢野燿大監督、前向いていこうぜ。先は長いよ/写真=佐藤真一


看板に偽りあり?


 最初に、ちょっと気になったことを書く。

 4月9日の巨人戦(ナゴヤドーム)で、中日のサード・高橋周平がゴロを好守も、送球がビシエドのファーストミットを突き破ってセーフになり、得点にもつながった。網の紐が切れたらしいね。

 ピッチャーは完全に「よし、アウト」と思ったはずだ。かわいそうだし、俺も困る。なぜか? 野球教室でいつも言っているんだ。

「みんな道具は大事にしなさい。プロの選手があんな素晴らしいプレーができるのも、物を大事にしているからだよ」

 俺は、ロッカールームで外国人選手がグラブを磨いているのを見たことがないが、別に自分でやらなくても、球場には用具メーカーの担当者がいつもいる。頼めばいいだけ。あれは不運じゃない。準備不足の怠慢だ。

 明らかに準備不足の球団もいる。これも運不運以前の問題だね。

 4月20日からの阪神─巨人3連戦(甲子園)は“平成最後の伝統の一戦”と宣伝されていたが、「看板に偽りあり」だ。問題は阪神。本拠地3連敗。しかも、明らかな力の差がある。阪神ファンはどっちらけじゃないかな。

 昨年3位の巨人は、丸佳浩を獲得するなど、批判されながらも大型補強をした。では、最下位の阪神は何をしたのか・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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