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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「強い巨人は令和も続くか?」

 

笑う、原監督。他球団にしたら不気味だろうな/写真=小山真司


調子の波は必ずある


 先日、野球教室に行ったら報知新聞の記者が取材に来ていて、「最近、新聞が、よく売れてます!」とうれしそうに言っていた。理由は巨人の好調さだね。4年間のV逸は長い球団の歴史を振り返っても1度だけ。広島阪神ファンに比べればおとなしい巨人ファンも、少しずつ盛り上がってきたみたいだ。

 平成最後の1カ月……とちょっと。巨人が頭一つ抜け始めているとはいえ、セは、いい感じに混戦になっている。DeNAが連敗で一気に急降下したけど、逆に広島が連勝で一気に上がってきた。ただ、少し前に時計を戻せば、広島は最下位、DeNAは投打がかみ合って首位をうかがう勢い。当たり前だが、チームの調子には波がある。広島は最初のつまずきから「こんなはずはない」とメンタル的に自分たちを追い込んでドツボにはまっていたが、うまく19日からDeNA3連戦をステップにした。逆にDeNAは筒香嘉智の死球離脱でチームバランスが崩れ、対広島3連敗から負のスパイラルに入った。好投の投手を見殺しにしたり、打線のリードをリリーフが逆転されたりと、嫌な負け方が目立つ。

 ただ、これから長い連戦になるし、どこも開幕からトップギアで来た分、疲れがたまっている。プラスかマイナスか分からないが、あらたなるスパイラルが、どこかのチームで始まる可能性はある。まだまだ、このまま行くとは思えない。

 ただ、巨人の・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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