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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「大田泰示、日本ハムに行ってよかったな」

 

6月23日現在では打率.285の13本塁打


清宮はどこで使う?


 予想どおり、交流戦でセ・リーグの勢力図が完全に変わった。独走気配があった広島が急失速で2位に落ち、巨人が1位。セで巨人以外の交流戦勝ち越しはDeNAだけだ。15年目の交流戦も、やはりパ・リーグが強い、というかセ・リーグがだらしなさ過ぎか。

 6月19日、俺は横浜スタジアムのDeNA-日本ハム戦で解説をした。日本ハムはいまパの4位だが、他チームと比べ、戦力的には小粒。今年だけの話じゃないが、栗山英樹監督のやり繰りのうまさに拍手だな。試合前に少し話したが、「大敗は切り替えればいい。接戦を落とさないことを考えています」と言っていた。2年目の清宮幸太郎については「必ず将来四番を打てる力がある」と断言していたが、一つ悩んでいたのが「守るところが少ないんです」だった。

 将来は『四番ファースト』で間違いないんだろうが、いまは中田翔がいる。栗山監督はひとまず、外野を守らせたいと思っているようだが、いまの日本ハムは外野もライト・大田泰示、センター・西川遥輝と、そろっているからね。王柏融とレフトを争うことになるのかもしれないが、清宮も多少打っても、しっかり守れなきゃポジションは取れない。

 この日は0対3の5回に代打に出て、流れを変え、逆転につながる二塁打を放ったが、その後、すぐ交代となった。守るところないからね。持っているバッティングのポテンシャルは確かに高い。もったいないと思って・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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