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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「蒸し風呂メットライフに異状あり?」

 

森は打だけでなく、リード面でも急成長


デスパイネが熱中症!


 セ・リーグで巨人、パ・リーグではソフトバンクが独走態勢となっていたのが、一気に差を詰められ、混沌としてきた。俺たち解説者もそうだが、ファンも早々に決まる優勝より、最後までもつれての感激の優勝シーンを期待していると思う。

 今回は、お盆の合併号とも聞いているので、本誌でパ、WEBでセの立体コラムにしてみよう。ちなみに共通のキーワードは「異状あり」だ(戦争映画が好きなもので。名作『西部戦線異状なし』からです)。

 7月30日から8月1日にかけ、メットライフで首位のソフトバンクと前年王者で3位の西部、いや西武がぶつかった。俺も3連戦の2、3戦目を福岡のラジオ局RKBの中継で解説したが、いやあ、“あつかった”。もちろん、試合も熱かったが、それ以上に、とにかく暑かった。グラウンドの選手は蒸し風呂の中で野球やっているような気分だったと思う。

 どのくらいすごいかといえば、3連戦の初戦でソフトバンクのデスパイネが熱中症になっちゃったくらい。ほんとフラフラになっていたけど、ルールもあって1打席だけ立って交代していた。彼はキューバ出身でしょ。それでもああなっちゃうんだ。日本の湿気たっぷりの暑さと、メットライフは空気が・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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