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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「鳥谷の新天地には、やっぱり翼が必要?」

 

8月31日の巨人戦[甲子園]の7回、一度はネクストに立ち、代打の準備をした鳥谷だが、出番はなかった


終盤戦の風物詩?


 パは優勝争い、CS争いとも混戦となっているが、セは巨人でほぼ決まりかな。CSは4位の阪神までは可能性があると思うが、中日ヤクルトは、もう厳しい。

 残り20試合を切ってくると、目標のあるチームと、ないチームの差がはっきりしてくる。8月27日からのDeNA-ヤクルト(横浜)3連戦は、その典型だった。ヤクルト打線は確かに打ってはいるのだが、つながりが悪く、ここぞの場面で攻め切れない。主導権は終始DeNAにあった。

 もう一つ、シーズン終盤の風物詩が下位チームのフライング気味の移籍、引退話だ。ヤクルトは、バレンティンがFAでの国内移籍濃厚とも言われ、巨人入りもウワサされるが、俺は巨人はないと思うよ。確かに一時期、ラミレスグライシンガーらヤクルトが育てた助っ人に手を出した時代もあったが、いまはそこまでマネーゲームをしているわけじゃない。他球団から見たらケタ違いかもしれないが、補強資金の上限は設定されているはずだしね。

 そもそもバレンティンがどこを守るかもある。あのレフトの緩慢な守備はいただけない。彼は、マジメにやれば守備も走塁も、そこそこ能力の高い選手だが、慣れてくると必ず手を抜く。年齢や体重もあるし、いつまでも「やればできる」とは限らないしね。

 右の大砲が必要で、おカネを出しそうとなると・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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