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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「西武にあった非常識でも王道の強さ?」

 

V決定後、山川[背中]と抱き合う森。MVPの最有力候補じゃないかな


非常識がいっぱい?


 パ・リーグでは西武の優勝が決まった。ただ……、辻発彦監督、すいません。まったく予想していませんでした。

 だって、いくら前年の優勝チームとはいえ、エース・菊池雄星、三番の打点王・浅村栄斗、正捕手・炭谷銀仁朗まで抜け、はっきり言って、大した補強もしなかったでしょ。これで優勝なんて“非常識”としか言いようがない。広島は、丸佳浩が抜けただけで、3連覇からCSに行けるかどうかの騒ぎになったんだからね。

 でも、今回の西武の優勝って“非常識”が1つのキーワードかもしれないな。

 まずは、今季もパ・リーグ最低だった防御率4.35。昨年に続き2年連続だから当然みたいに思った人もいるかもしれないけど、リーグ最低防御率での優勝は、この2回以外、2001年の近鉄だけ。しかも規定投球回到達者ゼロでの優勝チームは史上初らしい。かなりの“非常識”だね。

 1試合平均失点は4.86だから5点取っても勝てるかどうか分からないということだよね。ただ、得失点差61はリーグ最大だから投打のバランスが取れてなかったとは言えない、いや、言えないかもしれない。投手陣も“ダメダメ”まではいかず、平井克典のパ新81試合登板とか、連敗ストッパーとなったニールの11連勝とか、特に夏場以降は、悪いなりに要所は締めていた。

 あとは・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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