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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「佐々岡監督、ピッチングの合間にはダッシュを?」

 

春には鬼の佐々岡も見られるか


5セット? ぬるいよ


 日南キャンプ……聞くだけで、いまだにアドレナリンが出てくる言葉だ。本当によく投げたし、よく走った。そして、よく怒られた。「投手・川口和久」のベースをつくってくれた場所でもあることは間違いない。

 今年もカープは日南で秋季キャンプをしているが、佐々岡真司新監督が取り入れたのが、5セットピッチングだ。20球を1セットにし、休憩をはさみながら続けるというもので、先発投手が5回投げることを想定した実戦投球練習だね。

 5セットと聞いたとき、「5セットはぬるいよ。せめて8セットじゃないの?」と思った。先発が5回じゃ、今のカープのリリーフ陣はきついし、5セットをいくら繰り返しても、本番ではせいぜい「3イニングは大丈夫」という練習にしかならない。試合の100球の精度を上げたいなら、ブルペンでは1.5倍の150球は投げなきゃいけないからね。

 球数を言うと、最近はすぐ「壊れたらどうするんだ」と言われるが、それを言い出したら・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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