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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「新人諸君は俺のコラムを読んでくれ?」

 

坂本、早く帰ってこい!


楽しみな新人の活躍


 6月25日、プロ野球選手会が日本高野連に1億円を寄付した。素晴らしいことだと思うけど、どの新聞も扱いが小さかったな。俺は一面でもいいと思ったけどね。

 プロとアマは、いま歴史的なスピードで雪解けが進んでいる。いろいろなスポーツが始まったし、ネタがたくさんあったのかもしれないけど、マスコミが、それをしっかりと、大きな扱いで伝えることで、後押ししてもいいんじゃないかと思う。マスコミの扱い方次第で、大きなニュースか小さなニュースかが決まってしまうところがあるからね。

 プロ野球が開幕し、失業状態だった俺にも、ようやく解説の仕事が入ってきたが、たまたまだけど、そのうち3つの試合でルーキーが活躍した。まず、21日のDeNA-広島戦(横浜)で広島の森下暢仁が先発。リリーフが打たれ、勝ち星はつかなかったが、28日の中日戦(ナゴヤドーム)では初勝利。完成度が高く、故障さえしなければ、2ケタ勝てる投手だ。

 25日、これも横浜のDeNA戦だが、左腕の坂本裕哉が中日戦で6回1安打無失点。セの新人で最初の勝利投手、いわゆる一番星になった。以前、坂本について、全体的に力が入り過ぎて、フォームに柔らかさがないが、変化球もいいし、修正できれば、大化けの可能性がある、と書いた。

 これを木塚敦志投手コーチが読んでくれたらしいね。TBSの人から聞いただけなんで、詳しいことは分からないが、少しは役立ったならうれしい。

 これ、自慢話(だけ)じゃない。俺も経験があるが、コーチにとって、特にドラフト上位の大卒、社会人出の新人へのアドバイスは難しい・・・

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川口和久のスクリューボール

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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