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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「急場(キューバ)しのぎじゃいけないよ?」

 

マウンドでのA.マルティネス[右]。口元を隠しているということは日本語なのか……


亀井、おめでとう!


 ようやくお客さんを入れるようになったと思ったら、九州を中心に集中豪雨……。今の日本は、本当に何が起こるか分からない。

 プロ野球も中止が相次ぎ、120試合ができるのかという状況になってきた。もう一つ心配なのは、試合の消化を優先し過ぎ、悪条件の中の試合が増えてしまうのではないか、ということ。7月9日、DeNA戦(マツダ広島)の森下暢仁がそうだったが、足元が滑り、球速がろくに出ない状態でも試合を継続した。

 それじゃなくても過密日程の中、クソ暑い時期に試合を強引に続けることで、故障者が増えてしまうかもしれない。今の選手は、体も心も弱いからね。

 体が弱いと言えば、俺が巨人のコーチ時代、亀井善行がそうだった。胸が痛い、足が痛いと、いつもどこか痛いと言っていた気がする。ただ、あいつは心は強かった。自分が苦しい時期も笑顔を絶やさず(弱音は吐いたが)、俺が「あんまり痛い、痛いと言うなよ!」と冗談で言っても笑顔で返してくれた。

 その亀井が通算1000安打か。彼はプロ入り後、4回骨折しているらしいが、顔面骨折も指の骨折も俺のコーチ時代だった。ケガがつきものの選手は、なかなか・・・

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川口和久のスクリューボール

川口和久のスクリューボール

広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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