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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「来年の春季キャンプはどうなるのかな?」

 

無観客でスタートした開幕戦風景[東京ドームの巨人-阪神戦]


巨人独走のセの不安


 ペナントレースは後半戦に入っているが、各球場がさらに盛り上がっているかというと……それはどうなのかな。新型コロナのため仕方がないことだが、5000人が観客の上限で、言葉を発しての応援もできない。音響や空いた席に物を置くなど、いろいろな工夫はしているが、解説で球場に行くたび、寂しさを感じるのは確かだ。

 9月19日から収容人数の50%に緩和すると言っても、応援の自粛などは変わらないし、飲食店もいきなりすべて開けるわけにはいかないでしょ。最初は久しぶりで新鮮だからと来ても、制限の多い観戦スタイルに戸惑いもあるだろうし、かなりの密になるからと敬遠する人もいるだろう。そこまで目いっぱいは入らないかもしれない。

 もっと言えば、心配なのは巨人独走のセ・リーグだ。そのころには巨人のマジックが出ていそうな気配だが、これだけ大差でCSもないとなると、巨人戦以外は消化試合みたいなものになってくる。特に巨人が早々に優勝を決めた場合、その後は巨人だけじゃなく、どのチームも主力を休ませながらになるはずだ。「やっと球場に来られた!」とテンションの高いお客さんには、物足りなく感じられるかもしれないな。

 それじゃなくても、今年は球団経営が心配だ。120試合はやったわけだし、放映権料、スポンサー料はそれなりに入ったかもしれんけど、・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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