セの落とし穴
いよいよセ・パの交流戦が始まる。競馬で言えば、障害レースみたいなものかな。生垣、竹柵、水濠(すいごう)、坂などがあり、平地のレースより波乱が起こりやすい。
開幕から45試合前後を消化してになるが、相手が変わることで戦い方が変わってしまうこともある。特にパに比べ圧倒的に分が悪いセだね。2015年のDeNA、19年の
広島がそうだったが、それまで調子がよかったチームが、交流戦でプライドをズタズタにされ、崖から落ちるように真っ逆さまに転落していくこともあった。現在、セで頭一つ抜けている
阪神にとっても、優勝するための一つの関門と言っていいだろう。
セの優勝(勝率1位)は、
巨人が2回、ヤクルトが1回だけだが、巨人初優勝の12年は、俺の巨人のコーチ2年目でもある。今は18試合制だが、当時は24試合制で、さらに影響が大きかった。
交流戦前、先乗りスコアラーから上がってきたパ・リーグのチームのデータを見ながら、投手コーチだった
斎藤雅樹らと策を練った。当時からパのバッターのほうがスイングが強いと言われ、真ん中から外の甘い球を逆方向に強く打ち返しているというデータがあった。
もちろん、外角にきっちり決まった球は、それほど打ってなかったが、これが・・・
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