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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「小窪よ、幕張の切り札になれ!」

 

20年のマツダ広島最終戦、広島で退団のあいさつをする小窪


燃え尽きるのは難しい


 8月をもってトレード期限が終了したが、びっくりしたのが九州アジアリーグ、火の国サラマンダーズで頑張っていた小窪哲也ロッテ入団だ。

 青山学院大から2008年にカープ入団。内野のユーティリティーとして長く活躍し、選手会長も務めた男だ。2020年限りで戦力外となったが、現役続行を希望し、火の国に入っていた。36歳の年齢もあり、NPB復帰は難しいと思っていたけど、ほんとよかったね。

 広島からのコーチ就任の打診を断っての退団は、まだ燃え尽きることができなかったということだろう。でも、納得して現役を終えるってすごく難しい。選手は、みんな小さいころから野球一筋にやってきた。それが一部の選手を除けば、志半ば、自分の意思ではなく、球団との契約終了でやめざるを得ない。

 故障や年齢的な衰えを自覚し・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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