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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「ブレなかった王者とブレちゃった? 巨人」

 

オリックスの中嶋監督[背番号78]は、常に選手を前面に出し、自分は後ろに回って支えた


重要な投手起用の一貫性


 もつれまくっていたセ、パの優勝が立て続けに決まった。ともに2年連続最下位からの下克上だからすごいね。セは高津臣吾監督のヤクルトだけど、開幕前の下馬評はOB解説者以外、ほとんど5、6位だったと思う。

 俺もそうだったが、理由は投手力だ。長いシーズンを考えると他チームとは明らかな差があった。あとはオスナサンタナと両新外国人バッターの来日が遅れ、力が未知数のままだったしね。

 でも、セの上位3強は、結果的には外国人野手が開幕から間に合った阪神が序盤から走り、途中合流のヤクルトがそこから走り、E.テームズ、J.スモークが途中合流に加え、途中離脱となった巨人が失速した。昔のバース(ランディ・バース、元阪神の三冠王)みたいな圧倒的な存在感のある選手はいないが、やはり外国人バッターの存在は大きいということかな。

 ただ、ヤクルト最大の勝因は、やはり投手陣の立て直しだろう。それが両外国人でさらに強力になった打線と相乗効果になった。これは間違いなく、高津監督のマネジメント力だ。先発を無理させず起用しつつ、中継ぎから抑えをしっかり確立した。最終的には・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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