週刊ベースボールONLINE

川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「両監督のカラーが出た日本シリーズの激闘」

 

高津監督の「絶対大丈夫」という言葉どおりの展開となった


捕手たちが投手戦を演出


 11月27日、ほっともっと神戸の日本シリーズ第6戦で2021年シーズンがすべて終わった。延長12回、2対1でヤクルトが勝利し、日本一となったが、内容の濃い、野球の醍醐味を感じる試合だったと思う。

 ヤクルト、オリックスは、ともに2年連続最下位からのリーグ優勝&日本シリーズ進出で、高津臣吾監督、中嶋聡監督は同学年、若手の多いチームと共通点が多い。だからというわけではないが、6戦のうち2点差は第2戦のみで、ほかは1点差と、近年まれに見る激闘が続いた。

 第6戦はオリックス先発の山本由伸、ヤクルト先発の高梨裕稔の投げ合いとなり、内容的には9回を投げ切った山本が上で、試合の流れもオリックス寄りと感じたが、互いに攻撃面が振るわず、1対1のまま延長戦に進む。12回表、最後に決めたのが、ヤクルトの川端慎吾だった。さすが代打の神様だね。

 高津カラーが色濃く感じられた戦いだった。ペナントレースでは前年までの課題と言われた投手力を先発陣は我慢、リリーフ陣は適材適所の起用で立て直した。この試合は高梨を引っ張らず、5回で代えると、いつものように継投勝負に入った。ただ・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

川口和久のスクリューボール

川口和久のスクリューボール

広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング