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川口和久コラム「佐々岡監督、今年は動いていこうぜ!」

 

3年目で勝負の年となる佐々岡監督


流れの悪さの理由


 今年は日南の広島キャンプ60周年らしいね。俺はそのうち14年やったことになるが、日南、そして天福球場の猛練習は、いつの時代もカープの原点だ。思い出すと……まずは鬼軍曹・大下剛史さんの怒鳴り声が響き渡り(笑)、今でも身が引き締まる。いやあ、よく怒る人だった。

 今年はカープ時代の後輩でもある広島・佐々岡真司監督にとって勝負の3年目だが、昨年のカープはとにかく流れが悪かった。戦力がそろっているのに投打がかみ合わず、勝ち切れなかった。北京五輪を見てもあらためて思うが、スポーツの世界は流れが大事だ。極端な話、いい流れのときは何をやってもうまくいくし、ダメなときは、これでもかとばかり裏目に出る。

 ただし、これはツキだけの問題じゃない。数字を調べると流れがつくれなかった理由も見えてくる。打線ではチーム打率はリーグトップの.264とよく打ったけど、得点を優勝したヤクルトと比較すれば68点も低い。四球もヤクルトより111個も少なく、効率的な攻撃ではなかったことが分かる。

 投手陣で言えば、与四球が多かった。俺みたいなノーコンOBに言われたくないと思うだろうが・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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