週刊ベースボールONLINE

川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「いよいよ佐々木朗希が大海原に船出する! 」

 

日本ハム戦では160キロ台を連発


客観的な視点


 2月19日、ロッテ佐々木朗希が日本ハムとの練習試合(名護)に登板し、163キロを出した。キャンプの半ばで160キロ台を出すのはすごいね。

 佐々木のフォームは美しい。190cmの長身ながら、力任せのフォームではなく、腕の振りや球のリリースがすごく柔らかい。天性の体の使い方のうまさを感じる。球持ちもいいから、打者からしたら、彼の160キロは外国人投手の160キロより、はるかに速いと感じるはずだ。

 ロッテは、この大器を大事に育ててきた。集客を考えれば、すぐ使いたい気持ちもあったと思うが、1年目は体づくり。2年目から実戦投入しつつも中10日程度と、過保護、いや失礼、計画的な育成プランでやってきた。ただ、もう試運転は終わった。今年は開幕投手の最有力候補だと思うし、シーズン中は中6日で回していくことになるはずだ。幕張から出港したけど、ずっと内海にいたのが、いよいよ太平洋の大海原に乗り出したというところかな。

 この間、彼のインタビュー記事を読んだが、昨年見ていて感じた課題を自分から話していて驚いた。20歳で、ここまで自分を客観的に見られるんだなと。読んだ人には重なるところもあると思うけど・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

川口和久のスクリューボール

川口和久のスクリューボール

広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング