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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「なぜ審判は黒と紺の服を着ているのか」

 

いろいろ物議を醸した白井審判


日本の審判はレベルが高い


 審判は選手同様、二軍で多くの試合をジャッジし、経験を重ねて一軍に上がる。その中で正しい判定をする力を養っていく。

 俺は1981年に入団して半年で二軍に落ちたが、当時の広島の二軍は神勝寺球場でホームゲームをしていて、審判は、今の審判長の友寄正人さん、もう引退されたが谷博さんと、のちの大物がいた。審判と選手だから一緒に食事に行くわけにはいかないが、何だかんだと話す機会はあったし、ある意味、一緒に下積みの苦労をした戦友みたいなものでもある。一軍に上がってからも試合で2人が審判をしていると、何だかうれしくなった。

 先日、友寄さんの名前を新聞で見た。「別の方法があった」と白井一行審判に指摘したという記事だ。

 そう、4月24日のオリックス戦(京セラドーム)で、ボールの判定に不服そうな顔をしたロッテ佐々木朗希に対し、白井球審が怖い顔をして詰め寄ろうとした件だ。スポーツ紙、テレビだけでなく、ネットでも大騒ぎになって、すさまじい数の意見が出ている。もう読者の皆さんもお腹いっぱいかもしれないけど、俺も感じたことを書いておきたい。なお、少し長くなったから雑誌とWEBの二本立てにした。そちらも読んでもらえたらうれしいです。

 まず、前提として、俺は・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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