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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「鳥取の星・森翔平、初勝利おめでとう!」

 

プロ初勝利を挙げた広島・森


農業で下半身強化?


 鳥取の田んぼの作業が大変なことになっている。生育はすこぶる順調だったのだが、強風で稲が倒れてしまい、ヒモで縛って束にして起こす作業を毎日4時間ほどしている。上半身はそれほどではないが、下半身はスクワットみたいな動きをずっとしているからきつい、きつい。ただ、少し筋肉がついてきたような気がする。これでゴルフのドライバーがもう少し飛ぶようになったらうれしいんだけどね(笑)。いずれにせよ、秋の収穫、稲刈りはもうすぐだ。最後まで気を抜かずやっていきたいと、農業ルーキー、川口和久は思っています。

 9月7日、くたくたになって家に戻りテレビをつけると、中日-広島戦(バンテリン)が流れていた。広島の先発は鳥取出身の左腕・森翔平だ。鳥取商高(地元では鳥商=トリショウ=)から関大、三菱重工Westを経てドラフト2位で入った新人で、これがプロ初先発だったが、5回1失点でうれしいプロ初勝利を飾った。まずはおめでとう! よかったね。

 そのあと鳥取のローカル放送では彼の特集コーナーが何度も組まれ、経歴にも詳しくなった。鳥商時代は甲子園出場もなく、投手と野手の両方をしていたらしい。それが投手として開花したのが、関大時代だ。元阪急の剛速球投手で、俺もあこがれていた山口高志さんの指導で投球フォームが固まり、急成長したという。

 初勝利には運もあった。立ち上がりは真っすぐで攻めたが・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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