プロ野球12球団の選手やスタッフに毎週決まったお題について語ってもらうコーナー。今週のお題は「高3の夏」です。
広島・西川龍馬「初めてクラスの女子と話しました」
高3の夏、わずかだったが青春を感じたという西川(写真=佐藤真一)
敦賀気比高での3年生の夏は、福工大福井高に負けました。相手の先発で、現在は
楽天の菅原(秀)投手が打てませんでした。150キロのストレートにナックルカーブは今でも印象に残っていますね。
最後の大会に負けてからは、初めてクラスの女子と話しました。現役のときはクラスメートからも野球部は恐れられていたというか、かなり緊張感を持っていましたし、もう野球ばっかりだったのでそういう機会もありませんでした。
体育祭とか文化祭の準備で放課後に遅くまで残ったりしました。現役だったときではあり得ないことだったので、本当にわずかな時間でしたが、僕にとっての青春です(笑)。
DeNA・田村丈「遊べなかったけど、後悔はしていません」
(関大北陽高での)最後の夏は、3回戦で東海大仰星高に負けました。スコアは0対1。自分は8回1失点でした。もちろんいい試合だったんですけど、負けたのが本当に悔しかったですね。
しばらくは引きずりました。でも監督さんをはじめ、周りの人に「切り替えないと。先を見据えてやらないといけない」と言われたのを覚えています。(関学大への)進学が決まっていたので、夏は同じ進学組と練習していました。
あまり、遊んだ記憶はないですね。夏らしいこともほとんどしていないと思います。少ない遊んだ記憶の中でも海は行ったかも……というレベルです。野球漬けでしたね。遊べなかったですけど、後悔はしていないですよ。
阪神・中村豊コーチ「何度も甲子園に行く夢を見ました」
ベスト8で今の金光大阪高にサヨナラ負け。大泣きした記憶があります。(上宮高の)同級生には
ロッテなどで活躍した
薮田安彦がいて、1学年下にも元
日本ハムの
西浦克拓、
阪神二軍守備走塁コーチの
筒井壮、そして元
広島の
黒田博樹がいたチーム。
絶対に甲子園に行きたいと思っていたのに負けてしまって……。中学時代から一緒に野球してきた仲間が7人もいて、すごく仲のいいチームだったので、もうコイツらと一緒に野球ができないのかと思うと涙が止まらなくなりました。
負けた翌日以降は、何度も甲子園に行く夢を見ました。やっぱりそれだけ出たかったんでしょうね。「これで遊びに行けるぞ!」みたいな感覚はまったくなかったです。