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“令和のマシンガン”の中核を成すDeNA・宮崎敏郎/サード新伝説

 

巨人長嶋茂雄が象徴的だが、かつて「三塁手」は守備の花形であり、打線においてもチームの看板を背負うことが多かった。その後、小粒になったとも言われた時代を経て、今、若き強打の男たちがその座に就き、新たなる伝説を築こうとしている。
※記録は8月5日現在

開幕から頼もしい打撃



 長い下積み生活の末にレギュラーの座をつかみ、首位打者に輝いた2017年以来、ベイスターズのホットコーナーを守り続ける。守備範囲は決して広くはない。しかし、手堅いゴロ捕球、安定した送球で18年にはゴールデン・グラブを受賞した。

 昨季は自慢の打撃で苦しんだ。開幕から極度の不振に陥り、どん底を味わった。5月以降に持ち直したものの、今度は8月に左有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折で戦線を離脱。手術後、驚異的な回復でシーズン最終盤に復帰したが、チームが優勝を争う時期に戦力となれなかった悔しさが残った。

 今季は開幕から頼もしい打撃を披露する。ここまで打率.327、8本塁打、25打点。オースティン、ロペス、ソト佐野恵太と並んで「令和のマシンガン打線」の中核を成す。「僕の役割は打ってチャンスをつくり、走者をかえすこと。今年は大事な時期にチームを支える存在でありたい」。“ハマのプーさん”が五〜六番に座るのは、相手投手にすればかなりの脅威だ。

写真=BBM

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