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週ベ編集部が選ぶペナント2カ月、12球団MIPは?

 

開幕から2カ月を経過したが、12球団で特に印象に残った働きをした選手をピックアップした。すでに中盤戦に突入しているが、これからも彼らのさらなる活躍がチームにとって必要不可欠だ。
※記録は8月19日現在

慣れない外野も◎



・巨人=ゼラス・ウィーラー(33歳・内野手)

 6月14日の加入ながら、早くも欠かせない存在に。打線改造中の現在は三番を打ち、3割超6本塁打と十二分な働きだ。慣れない外野守備もまずまずで、全力プレーに好感が持てる。打てばもちろん、好守でベンチも大盛り上がり。

淡々と、堂々5連勝



・DeNA=大貫晋一(26歳・投手)

 飄々と投げる。気が付けば味方がリードしたまま試合は終盤を迎えている──。こんな調子で勝ちを積み重ねてきた。7月10日阪神戦(甲子園)では屈辱の1回KO。4日後の再登板で勝利をつかむと、破竹の5連勝。1人で貯金を3つくった。

四番に入り大暴れ


阪神・大山悠輔


・阪神=大山悠輔(26歳・内野手)

 開幕ダッシュに失敗し四番・マルテが故障し離脱。そこに大山が入ってから、打線全体が活性化した。現在チームNo.1の11本塁打にチーム2位の27打点。最大「8」あった借金を2週間で一時完済したのも、この男の爆発的な打撃があったからだ。

俊足と高打率でチームに勢い



・広島=大盛穂(24歳・外野手)

 7月26日のDeNA戦(横浜)で、内野安打でプロ初安打。その後も、同様に足で稼いだヒットあり、ショート頭上にきれいに打ち返すヒットありと、高打率をマーク。羽月隆太郎とともにチームに新風を吹き込んでいる。

新守護神に成長



・中日=ライデル・マルティネス(24歳・投手)

 この男がいなかったらと思うとゾっとする。開幕当初は中継ぎも岡田俊哉の不調でクローザーを命じられ、ここまで20試合を投げて失点2の防御率0.90は圧巻だ。失敗ゼロと抜群の安定感でチームを勝利に導いている3年目の助っ人が頼もしい。

急成長のセットアッパー



・ヤクルト=清水昇(24歳・投手)

 プロの壁にぶち当たった昨季から一転、リリーフとして開幕から11試合連続無失点など、急成長を遂げた。信頼を得て、勝ちパターンの一角を任されるようになった。清水の今後の活躍が、優勝争いを左右するかもしれない。

チームトップの打率



・西武=栗山巧(37歳・外野手)

 一人気を吐いていた。チームトップの打率.302、自慢の選球眼を発揮して出塁率は.397。得点圏打率も.333を誇り、ベテランのバットは勝利には欠かせない。誰よりもチームの勝利を願う男。どんな状況でも、黙々と役割を果たす。

機能性抜群の“何でも屋さん”



・ソフトバンク=中村晃(31歳・外野手)

 柳田悠岐のすさまじさはもちろん、選手会長も見事な仕事ぶりだ。自身13年目にして初の四番起用では勝負強さが光って打率.311と、つなぎ役として機能した。“何でも屋さん”はどんな打順でも結果で応える。

中継ぎで見せた新たな輝き



・楽天=安樂智大(24歳・投手)

 ここまで中継ぎとして14試合に登板して防御率1.89。先発投手がわずか7球で退場となった試合でマウンドに上がると、3イニングを最少失点に抑え、逆転勝利を呼び込んだ。新たな持ち場で貴重な役割を担う。

多彩な働きで打線をけん引



・ロッテ=井上晴哉(31歳・内野手)

 現在は五番を担うものの、開幕時は七番に座りながらチームトップの43打点をマーク。勝負強さだけでなく、右方向へ軽打するなど柔らかな打撃も光り、29四球を選ぶなど選球眼も抜群だ。好球必打の姿勢で打線をけん引している。

レベチな四番の存在感



・日本ハム=中田翔(31歳・内野手)

 打率.250こそ物足りないが、四番として別格の存在感を発揮。本人も「レベチ(レベルが違う)」と語る打撃は大振りが少なくなり、8割程度の力でも本塁打を量産。18本塁打、59打点でリーグ2冠をキープしている。

制球重視で安定感向上



・オリックス=田嶋大樹(24歳・投手)

 わずか1勝と、勝ち星に恵まれないものの、9度の先発登板で防御率はリーグ2位の2.89。昨季までの直球で押すスタイルから制球力重視に変わり、安定感が向上。先発ローテが不安定な中で左腕が奮闘している。

写真=BBM

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