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福田秀、鈴木大、美馬、涌井……新戦力で最も活躍が期待できる選手は?

 

 6月19日に開幕するプロ野球で注目されるのが新戦力の活躍だ。特にFA移籍した選手は主力として期待され、新天地で重圧との戦いも待ち受けている。西武松坂大輔ロッテ鳥谷敬だけでなく、新天地で復活を目指すベテラン、大化けの可能性を秘めた若手もいる。今回はチームの命運を握る7選手を紹介する。


・鈴木大地(楽天)
※昨季成績140試合出場、打率.288、15本塁打、68打点、3盗塁
※通算成績1061試合出場、打率.274、54本塁打、384打点、30盗塁

 チームに大きな影響を与える「良きお手本」。ロッテに入団2年目にレギュラーに定着すると、勝負強い打撃と内外野どこでも守れるユーティリティ選手として、チームの弱点を常に補ってきた。2014〜17年に主将を務め、選手会長に就任した昨年は打率.288、15本塁打と自己最高の成績をマークした。ロッテファンから絶大な人気を誇ったが、昨オフに楽天にFA移籍。新天地でもチームリーダーとして期待される。

ロッテ・美馬学


・美馬学(ロッテ)
※昨季成績25試合登板、8勝5敗、防御率4.01
※通算成績185試合登板、51勝60敗5ホールド、防御率3.82

 身長169センチと小柄だがマウンド度胸は抜群。内角を果敢に突く投球でスライダー、カーブ、シュート、フォークと変化球も多彩で試合を作る能力が高い。2013年には巨人との日本シリーズで先発として2勝をマークし、球団初の日本一に貢献、MVPに選出された。昨オフにFA宣言した際は巨人、ヤクルト、ロッテからオファーを受け、ロッテ入りを決断。先発の軸として期待される。

ロッテ・福田秀平


・福田秀平(ロッテ)
※昨季成績80試合出場、打率.259、9本塁打、26打点、9盗塁
※通算成績696試合出場、打率.235、24本塁打、120打点、79盗塁

 攻守走3拍子そろった外野手。打撃はシュアだがパンチ力もあり、2016、17年と大谷翔平からアーチを放っている。他球団のエースから殊勲打を放つことから「エースキラー」の異名も。ソフトバンクでは選手層の厚い外野でレギュラーをつかめなかったが、昨オフにFA移籍した際は西武、中日、ヤクルト、ロッテ、楽天が獲得に乗り出して争奪戦に。ロッテで大ブレークを目指す。

楽天・涌井秀章


・涌井秀章(楽天)
※昨季成績18試合登板、3勝7敗、防御率4.50
※通算成績417試合登板、133勝128敗37セーブ16ホールド、防御率3.51

「FA移籍した選手たちより、活躍するのでは」と評されるのが、ロッテから金銭トレードで楽天に移籍した涌井だ。西武で最多勝2度、2009年には沢村賞を獲得するなど活躍。ロッテにFA移籍後も、15年に15勝をマークして3度目の最多勝を獲得した。昨年は若手の台頭もあり勝負の夏場でファーム暮らしだったが、対戦した他球団の選手から「能力は全然落ちていない」と評価は高い。則本昂大岸孝之と共にエース格として期待される。

楽天・牧田和久


・牧田和久(楽天)
※昨季成績8試合登板、3勝1敗、防御率3.86(パドレス傘下3Aエルパソ) 
※NPB通算成績276試合登板、53勝49敗25セーブ54ホールド、防御率2.83
※MLB通算成績27試合登板、0勝1敗2ホールド、防御率5.40

 西武で1年目に守護神に抜擢されて22セーブをマーク。2年目は先発に転向して13勝を挙げると、その後もセットアッパーで勝利の方程式を担うなどチームに大きく貢献した。ポスティングシステムで移籍したMLBパドレスから3年ぶりに日本球界に復帰。肉体改造で米国時代から5キロ以上体重を落として体のキレを取り戻した。経験豊富なサブマリンが救援の屋台骨を支える。

ヤクルト・嶋基宏


・嶋基宏(ヤクルト)
※昨季成績57試合出場、打率.209、3本塁打、15打点、0盗塁
※通算成績1402試合出場、打率.242、26本塁打、311打点、50盗塁

 野村克也元監督の薫陶を受け、楽天の正捕手に。10年に楽天の捕手で初の規定打席に到達し、打率.315とパリーグの捕手で5年ぶりの打率3割超えした。13年には球団創設初の日本一に攻守で大きく貢献。昨年は腰痛の影響もあり盗塁阻止率.070と精彩を欠き、自己ワーストの57試合出場にとどまった。若返りを図る球団方針もあり、他球団に出場機会を求めて自由契約に。新天地で正捕手を狙う。

ヤクルト・長谷川宙輝


・長谷川宙輝(ヤクルト)
※通算成績 一軍登板なし

 聖徳学園高で甲子園出場は叶わなかったが、「西東京のドクターK」と本格派左腕として注目された。2017年育成ドラフト2位でソフトバンクに入団。最速153キロの直球と縦に鋭く落ちるスライダーが武器で、昨季はウエスタン・リーグで9試合登板して1勝2敗、防御率6.04。ソフトバンクは育成で再契約を打診したが、ヤクルトから支配下選手として契約を打診されたため移籍を決意した。投手陣の台所事情が苦しいだけにチャンスは十分にある。

写真=BBM


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