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あらためてチェック!今季中にFA権取得する注目選手

 

 今シーズンは新型コロナの影響で開幕が遅れたが、ようやく6月19日に開幕となった。従来より短い120試合となるが、その分内容の詰まったシーズンになることだろう。今回は、あらためて「今季FA権を取得する可能性の高い選手」をピックアップしてみた。

山田だけじゃない、セ・リーグのFA取得見込みの有望選手



 セ・リーグは注目選手が目白押しだ。まずはヤクルトの山田哲人。過去3度のトリプルスリーを達成しており、2019年も142試合に出場して打率.271、141安打、35本塁打、98打点、33盗塁と活躍した。2019年オフには単年契約を結んでおり、今オフに移籍する可能性があると見られている。

 山田と同じヤクルトでは小川泰弘も順調ならFA権を取得する。プロ1年目に16勝を挙げ新人王に輝いたが、その後は本来のピッチングが披露できていない。ただ、球界屈指の実力を持っているだけに、復調すれば争奪戦は必至。小川も2019年オフの契約更改では単年契約を選んでいるため、FA移籍する可能性は十分にある。「移籍をきっかけに復調」もあり得るだろう。

 また、広島のリードオフマン・田中広輔は今季中にFA権取得する可能性が高い。2019年は右ヒザの不調から急激に調子を落とし、8月に出場選手登録を抹消。右ヒザの手術を行ったためシーズン復帰はできず、97試合の出場で打率.193と自己ワーストに終わった。復活を目指す今季は順調にリハビリを行っており、菊池涼介との「タナ・キク」コンビ復活が期待される。

 2019年に最優秀防御率のタイトルに輝いた中日大野雄大も、FA取得後の動向が注目される選手。昨季は25試合で9勝8敗、防御率2.58と好投を続け、9月14日の阪神戦(ナゴヤドーム)ではノーヒットノーランも達成。充実の1年を過ごした。オフの契約更改では単年契約を結んでいるため、今オフに移籍する可能性はある。

パ・リーグは各チームの主軸がFA権取得



 今シーズン、リーグ3連覇を目指す西武では、2019年の盗塁王・金子侑司がFA権を取得する見込み。背番号を「7」に変更した今季は、2年連続の盗塁王だけでなく、これまで未達成のフル出場やバットでも貢献したいところ。ただ、金子は昨季オフに複数年契約を新たに結んでおり、FA移籍する可能性は低い。

 同じく西武は抑えの増田達至も順調ならFA権を取得する。2015年には40ホールドで最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、2019年は自己最多の30セーブとチームへの貢献度は計り知れないものがある。こちらは金子と異なり単年契約を結んでいるため、場合によってはFA移籍する可能性が十分にある。

 日本ハム西川遥輝もFA市場での目玉となる選手だ。過去3度盗塁王のタイトルを獲得したものの、2019年は142試合に出場して19盗塁と低い数字にとどまった。しかし、打率.288、158安打とバッティングは好調だった。ただ、今オフにMLBに挑戦することを表明しているため国内移籍する可能性は低い。

 ちなみに、ソフトバンク森唯斗巨人小林誠司の2人は複数年契約を結んでいるため移籍する可能性は低いが、FA権取得の際はその動向が注目されることになるだろう。

「今季FA権を取得する可能性の高い選手」をピックアップして紹介した。こうしたFA市場で目玉となる選手は、果たして今シーズンどのような成績を残すのか注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM


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