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坂本と山川は今年どうなる! 開幕時期は絶好調の選手とは?

 


 今年は新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、ようやく6月19日に開幕となった。全120試合と例年より短いだけに、タイトル獲得のためにも良いスタートダッシュを決めたいところだ。では、毎年のように幸先のいいスタートダッシュを決める「開幕時期に好調な選手」は誰なのだろうか?

西武の山川は2年連続で3・4月の月間MVPを受賞



「開幕時期に好調な選手」として挙げられるのが、西武の山川穂高だ。一軍に定着した2017年は序盤で低迷したが、チームの主軸に成長して以降は素晴らしいスタートダッシュを決めている。初の開幕四番を担った2018年は、3・4月の全24試合に先発出場しリーグトップの11本塁打、33打点を記録。.831という圧巻の長打率も残し、文句なしの月間MVPに選ばれた。

 山川は翌2019年も3・4月の月間MVPを受賞している。この年は開幕戦で満塁弾を放つなどいきなり大暴れ。前年と同じ11本を放ち、31打点を記録。2年連続で3・4月の月間MVPを受賞した。

 セ・リーグにも、2年連続で3・4月の月間MVPを受賞した選手がいる。それが巨人の坂本勇人だ。2018年の3・4月は打率.369、38安打、マルチ安打を11度記録。プロ生活12年目にして初の月間MVPを受賞した。坂本は翌2019年も序盤から活躍し、リーグトップの打率.350、35安打を記録する。さらには3・4月の全26試合連続出塁まで達成。2年連続で同時期の月間MVPを受賞した。

 ちなみに、坂本は月間MVPを受賞していないものの、2016年は打率.352、2017年も.330と3・4月の活躍が目立つ。現役でもトップクラスの「開幕序盤に強い選手」といえるだろう。

西武の森や日本ハムの近藤も開幕ダッシュが目立つ



 ほかには西武の森友哉も、打力に磨きがかかってきたここ数年は序盤から活躍している選手だ。2018年の3・4月は23試合に出場し、リーグ5位の打率.329を記録。2019年はさらに調子を上げ、打率.369とリーグトップの数字を残した。残念ながらチームメートの山川が月間MVPを受賞するが、森はこの調子を最後まで維持し、史上4人目の「捕手での首位打者」となった。

 日本ハムの近藤健介も序盤から好調な選手。2019年は幸先の良いスタートダッシュとはならなかったが、2017年は3・4月に打率.416と圧巻の成績を残し、2018年も打率.392と他を圧倒している。

 昨シーズン、最多安打のタイトルを獲得した大島洋平も、序盤での活躍が目立つ選手だ。2014年の3・4月期は打率.315で首位打者争いを繰り広げ、その後も2015年、2017年、2019年と月間打率は3割を超えた。

 さて、開幕3連戦を終えた段階で、上記の「開幕時期に好調な選手」はどのような成績を残したのだろうか? 各選手の開幕3連戦の成績を以下にまとめた。

・山川穂高(西武)  12打数3安打、1打点、打率.250
・坂本勇人(巨人)  11打数5安打、2打点、打率.455
・森友哉(西武)   10打数2安打、0打点、打率.200
・近藤健介(日本ハム) 9打数3安打、2打点、打率.333
・大島洋平(中日)  13打数4安打、2打点、打率.308

 昨シーズン3・4月の月間MVPを獲得した山川は最多本塁打、坂本はリーグMVPを獲得。今年、絶好のスタートを切った選手は見事にタイトルを獲得できるのか、その行方に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM


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