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センバツ出場校プレーバック

【中京大中京(愛知)5年ぶり10回目】2002年センバツ出場時のキャプテンは「セカンド・嶋」

 

センバツ出場校のこれまでの試合を振り返る「センバツ出場校プレーバック」。第14回は中京大中京。

広陵の西村からヒットを放つ嶋


第74回大会(2002年)
1回戦
中京大中京0−4広陵

 2002年春のセンバツに出場した当時の主将は現ヤクルトの嶋基弘だった。ポジションはセカンド。嶋自身も語るとおり、その年のチームは強かった。秋の東海大会で優勝。神宮大会でもベスト4に入り、文句なしのセンバツ出場だった。

 実は嶋は2年の夏にマネジャー転向を直訴していた。選手でいるよりもチームのためになると考えたからだった。しかし、当時の大藤敏行監督は「まだ選手としての可能性がある」と、その申し出を退けた。

 大藤監督曰く嶋の野球に取り組む姿勢は最初から周囲に一目置かれる存在だった。その姿勢のまま猛練習を続けると自然とチームとって欠かせない存在となり、新チームの主将を任されるようになった。そうして迎えたセンバツだった。

 初戦の相手は2年生エース西村健太郎(元巨人)を擁する広陵(広島)。初回、中京大中京のエース中根慎一郎が2失点。粘りの投球を見せたが終盤にも追加点を奪われてしまった。一方打線は西村に対し何度か走者を出すも得点には至らず完封負け。嶋自身は西村から1安打を放つも3三振。「手も足も出なかった」と語っている。聖地で経験した衝撃は大きかった。


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