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センバツ出場校プレーバック

【《特別編》東播磨(兵庫)21世紀枠】聖地のダイヤモンドを疾駆する「走塁・足攻」が魅力の東播磨野球

 

センバツ出場校のこれまでの試合を振り返る「センバツ出場校プレーバック」。第24回は特別編で21世紀枠の東播磨。

スライディングでは、ベースに近く・速く・すぐ立つが東播磨の基本スタイル。甲子園でも走者の姿に注目してほしい


 チームは春夏を通じて甲子園初出場となるが、指揮を執る福村順一監督は加古川北(兵庫)を率いて夏1回(2008年)、春1回(11年)の出場経験を持つ。甲子園のお膝元、私学強豪がひしめく近畿地区で公立校が勝つのは至難の業だが、熱血指揮官がその活路としてこだわってきたのが「走塁」だ。福村監督の指導論は多くの若い指導者にも影響を与えており、熱心な高校野球ファンの中でも「福村監督と言えば走塁、福村野球と言えば機動力」なのである。

福村監督が加古川北時代には、弊社『ベースボール・クリニック誌』でも取材。こだわりの走塁練習によって、ベースはボロボロに


 当然、そのイズムは東播磨ナインにも十分に注入されている。例えば、センバツ切符を決める材料となった昨秋の近畿大会1回戦。注目右腕・市和歌山(和歌山)の小園健太からもぎ取った1点は、足を絡めた果敢な「ゴロ・ゴー戦法」を駆使した得点だった。きっと甲子園でも、決して派手ではないが細かい駆け引きを見せる東播磨の足攻が、聖地のダイヤモンドをかき回すことだろう!


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