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「1匹でも多くの犬を救うために」“愛犬家”森友哉が動物保護団体支援を決めるまで

 

自身がプロデュースしたTシャツを着る森[球団提供]


 西武は1月28日(金)に森友哉が、飼育放棄などが原因で捨てられた犬などの保護活動を行う団体への支援を2022シーズンより開始すると発表した。幼いころから実家で犬を飼っており、猫より犬派の森。森が生まれたときにはすでに柴犬が実家におり、その後もミニチュア犬を飼うなど、森家と犬の縁は深い。「完全にファミリーですね!」と力を込めて犬への愛情を語るように、今回の支援に対する熱の入れようはひと際強かったという。この支援に至るまでの舞台裏をご紹介したい。

 新型コロナウイルスが依然、猛威を振るう中で、自宅にいる森の目に悲しいニュースが飛び込んできた。それは、「コロナ禍で癒しを求めてペットを飼う人が増えている一方で、飼えなくなって飼育放棄する人が増えている」というもの。犬は森にとっても幼少期に大事な存在だっただけに、特に心が痛んだニュースだったという。「すぐに支援をしようと思いました」と、のちに本人が話したように行動は早かった。即座に球団関係者に自らの想いの丈を話すと、自ら担当部署のスタッフとのミーティングをセッティング。どうすれば1匹でも多くのワンちゃんを救えるか――ということを日々悩み、一方で現状をしっかり勉強しながら支援内容を推考していった。

 森自身、懸念点の一つが、「きっとまだ支援が行き届いていない団体があるのでは……」という、今日もどこかで誰にも知られることなく、飼育放棄、殺処分をされる犬がいるということだった。球団の担当スタッフとの打合せは終始、森のほうが“リード”し、「なるべく幅広く支援が行き渡るように」と支援先を熟考していった。そして1匹でも多くの犬を救うために、「チャリティーグッズ」を企画。自らメーカー、球団に相談して、チャリティーTシャツが完成した。森と犬が向かい合うシンプルなデザインだが、これには「これからも多くのワンちゃんが飼い主とともに向き合いながら、幸せに暮らせるように……」という森の強い願いが込められている。

キャンプで精力的に練習に打ち込む森[写真=BBM]


 日々、殺処分をされる犬がいるからこそ、チャリティーグッズの売れ行きも気になる。「今、どのくらいまでいきましたか?」と心配そうに担当スタッフに聞いてくることがある。自らのSNSを使って、ファンやチームメートの賛同を得るなど、あの手この手を使って、支援の輪を広げようと試みる日々だ。森自身、自らの発言が与える世の中への影響を理解するようになってきた。単に寄附をするだけではない。「啓発活動」も行い、最大限の支援を実現していきたいというのが森の切なる願いなのである。

 チャリティーグッズは「森友哉選手プロデュース 保護犬チャリティーTシャツ 半袖」(3300円・税込)と「森友哉選手プロデュース 保護犬チャリティーTシャツ 長袖」(4950円・税込)の2種類。いずれも2月13日(日)、23時59分まで「ライオンズストア オンライン」で受付をしている。

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