週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

パックンが解説! 打者・大谷翔平に関する英語表現「Big fly,Ohtani-san」「moonshot」の意味は?

 

今季も大谷翔平(エンゼルス)が二刀流で全米を席巻し、日本でもメジャー・リーグが注目された。日本人にとってますますアメリカ球界が身近になっているが、この一冊を読めばさらにメジャーを知ることができる! ベースボールへの造詣が深いお笑いコンビ「パックンマックン」のパックンがメジャー球界でよく聞かれる英語表現を解説する『パックンの最新野球英語講座 メジャー・リーグ中継を英語で味わってみよう!』(ベースボール・マガジン社)を10月15日に上梓する。その中から知っていると“メジャー通”になれる英語表現をピックアップして紹介する。
写真=Getty Images

大谷にホームランが飛び出たときの実況


2年連続30本塁打以上をマークした大谷


 オオタニさん、バッターとしてもピッチャーとしても本当にすごい活躍だよね! あの気持ちいいホームランに、唸りを上げる速球。Wow! って何度叫んだことか。まずはバッター・オオタニさんについての表現から紹介していくよ。

『Big fly,Ohtani-san』

 ホームランが出たときの表現ってアナウンサーによっていろいろだけど、大谷選手が打ったときのこの実況もちょっと独特。「big fly」だけだと大きなフライの意味だから、普通は後ろに「it’sgone!」とかつけて「大きなフライだ! 入った!」っていう実況になるんだけど、エンゼルスのアナウンサーだったビクター・ロハスさんは「big fly = ホームラン」のイメージを定着させたよね。

 もちろん大谷選手のときだけの表現だよ。「Ohtanisan」って言ってるのは日本人選手だから。僕がテレビ番組なんかで「ミスター・パトリック」って言われるようなものかな(笑)。

『moonshot』

 バッター大谷選手によく使われる表現には、他にこんなのがあるよ。「moonshot」は月に届くんじゃないかなっていうぐらい高ーく飛んでいくホームランのこと。もともとは月ロケット打ち上げの意味で、「大胆な挑戦」の意味で比喩表現としても使われるよ。

 でもね、野球ではその昔、ドジャースのウォーリー・ムーンっていう選手がレフトに打つホームランのことをこう呼んでたらしい。当時のドジャースの本拠地メモリアル・コロシアムは五輪のためにつくった競技場をむりやり野球でも使っていたから、レフトまでの距離が80メートルもなかったんだよね。だから左バッターのムーン選手は引っ張らずに、あえて逆方向に打ってホームランにすることが多かったんだって。面白いね。

PROFILE
パトリック・ハーラン(Patrick Harlan)●1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組『ジャスト』、『英語でしゃべらナイト』(NHK)で一躍有名に。『モーニングサテライト』(テレビ東京)や『報道1930』(BS-TBS)、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)などにレギュラー出演。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し『コミュニケーションと国際関係』を教えている。

■『パックンの最新野球英語講座 メジャー・リーグ中継を英語で味わってみよう!』ご購入はコチラから!

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング