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2018センバツ

【センバツ注目選手】明秀日立高の本格派右腕・細川拓哉 兄はDeNA期待のスラッガー!

 

日本高等学校野球連盟は1月26日、第90回記念選抜高校野球大会の出場校36校を発表した。3月23日から阪神甲子園球場で開催される今大会の注目校、注目選手を紹介する。

入学時は内野手、名将が投手にコンバート


兄・成也は一軍デビュー戦で本塁打を放ったDeNA期待の大砲。明秀日立高のエースである弟・拓哉にも注目が集まる


 春夏通じて初となる甲子園出場が決まった明秀日立高の原動力となったのが、細川拓哉だ。

 DeNAの若きスラッガー・細川成也の弟であり、兄と同じくエース&主軸としてチームを引っ張り、昨秋の関東大会では、準決勝まで先発で3連投、決勝もリリーフでマウンドに上がり、計482球を投げるタフネスぶりでチームをけん引し、決勝では中央学院高(千葉)に破れたものの準優勝を果たした。

 細川は、入学時は内野手であったが、光星学院高(青森、現八戸学院光星高)で坂本勇人北條史也田村龍弘らを育てた金沢成泰監督(2012年、明秀日立高の監督に就任)から投手としてのポテンシャルを評価され、1年の夏を前に投手にコンバート。本格的に投手に挑戦し始めてわずか1年半のため、使える球種は最速144キロのストレート以外にはスライダーのみとまだまだ発展途上ではあるがさらなる伸びシロを感じさせる。

 身長176センチと大柄ではないが、マウンドでは気迫があふれる。関東大会のテレビ中継で解説を担当した横浜高の前監督・渡辺元智氏は「“昭和の大エース”のようだ」と絶賛した。金沢監督も細川のそういった野球に対する姿勢を評価する。投手としての経験は浅いものの、今後順調に成長していけば兄弟でのプロ入りも夢ではない。

 また、同校の増田陸(3年・遊撃手)も1番打者として関東大会の準決勝、決勝で2戦連発でホームランを放つなど打撃、守備とも評価が高いプロ注目の選手。明秀日立高は甲子園初出場ではあるが、今年のセンバツでは注目の1校だ。

PROFILE
ほそかわ・たくや●2000年4月6日生まれ。神奈川県出身。176cm80kg。右投右打。明徳小1年時に北茨城リトルで野球を始め、小学5年からいわきシニアでプレー。中学2年時には全国大会を経験した。ポジションは小中を通してサード。中郷中(北茨城市)では陸上部に所属し400メートル走で全国大会に出場している。野手として打撃を伸ばすために、兄と同じ明秀日立高に進学するも、投手としての素質を見い出され1年の夏から投手に転向。好きな言葉は「努力」。兄・成也はDeNAの外野手としてプレーする。

写真=BBM

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