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全国高校野球選手権大会100回記念

全国高校野球選手権大会第100回記念「珠玉の名勝負&名場面」【1970年代】

 

2018年夏、第100回の記念大会を迎える全国高校野球選手権。週刊ベースボール編集部では、高校野球史に刻まれた熱闘を振り返る『名勝負ランキングベスト100(仮)』を企画・制作中だ。そこで、週刊ベースボールONLINE特別企画として、年代ごとに名シーンを秘蔵写真とともにプレーバックしていく。

1970年代


1979年 第61回全国高校野球選手権大会 3回戦


1979年 第61回大会 3回戦
箕島[和歌山]4−3星稜[石川]
(延長18回)

 高校野球における「史上最高試合」は、永遠に語り継がれる名勝負だ。箕島対星稜は第4試合に組まれた。すでに日没しており、照明塔に灯が入るナイトゲームだった。史上3校目の春夏連覇を目指す箕島は、夏4回目出場の新鋭に苦戦を強いられ、1対1のまま延長戦へ。星稜は12、16回と勝ち越すが、その裏に箕島は驚異の粘り。16回裏は二死走者なし。このまま星稜が逃げ切るかと思われたが、森川康弘が打ち上げた一塁ファウルグラウンドへの飛球を星稜の一塁手・加藤直樹は人工芝に足を取られて落球……。九死に一生を得た森川は左中間へ同点アーチを放って、この試合3度目の同点である。再試合も見えてきた18回裏、箕島は一死一、二塁から上野敬三が詰まりながらも左前へ落とし、二走・辻内崇志が本塁ヘッドスライディング。両者一歩も譲らない名勝負は3時間50分で終止符が打たれた。星稜の左腕・堅田外司昭は208球で最後に力尽きた一方、センバツ優勝投手の右腕・石井毅は被安打19も257球を投げ切った。箕島は公立勢唯一の春夏連覇を遂げている。

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