2018年夏、第100回の記念大会を迎える全国高校野球選手権。週刊ベースボール編集部では、高校野球史に刻まれた熱闘を振り返る『名勝負ランキングベスト100(仮)』を企画・制作中だ。そこで、週刊ベースボールONLINE特別企画として、年代ごとに名シーンを秘蔵写真とともにプレーバックしていく。
1990年代
1998年 第80回全国高校野球選手権大会 準々決勝
1998年 第80回大会 準々決勝
横浜[東神奈川]9−7PL学園[南大阪]
延長18回で引き分けの場合は再試合の時代である。第80回記念大会は史上最多55校(当時)が出場し、空前の盛り上がりとなった。センバツ覇者・横浜は「平成の怪物」としてスーパーヒーローだった
松坂大輔がこの夏も主役。PL学園との準々決勝は息詰まる攻防となり、5対5のまま延長へ。11、16回に1点ずつを取り合って7対7。17回表に横浜・常盤良太が決勝2ランを放ち、その裏、松坂は3者凡退に仕留めて3時間37分の熱戦に終止符を打った。最後の打者を三振に斬ったときには、さすがの怪物も疲れ切った表情。背番号1は250球を投げて被安打13、11奪三振、5四死球という圧巻の内容であった。横浜は史上5校目の春夏連覇を遂げている。