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2021いよいよキャンプイン!

【編集部選定】2021シーズン 気になるわがチーム投打のキーマン・巨人

 

何かと新戦力が話題となるのが春季キャンプ。目標は各球団とも「優勝」。そのためには必ずキーマンとなる選手が投手にも野手にもいる。そんな各チームの優勝へカギを握る選手たちは誰なのか。

投手編・菅野智之 もう1つの夢、実現へ――


巨人残留で3連覇と日本一に意欲を見せる菅野


リーグ3連覇と、日本一奪回へ向けて、菅野智之の残留は、チームにとってこの上ない“補強”となったのは言うまでもない。退団を想像しただけでその損失の大きさに愕(がく)然とするが、「交渉の結果、メジャー挑戦のタイミングは今ではない」と巨人残留を決断。そこですぐにまだ経験のない「20勝」と「日本一」に2021年のターゲットを切り替えている。

 以前は勝ち星について、外的要因に左右されるため、重要視してこなかったが、考えをあらため、沢村賞を獲得した17年以降、「20勝」は特に強く意識する数字だ。これまでのキャリアハイはその17年に記録した17勝。昨季は開幕からNPB新記録となる13連勝を飾るなど、勝ち星を積み上げたが、コロナ禍で120試合制とレギュラーシーズンが短縮されたためになかなか届かないターゲットであった。20勝到達ならばリーグ3連覇はグッと近づくこととなり、その先には日本シリーズが待つ。2年連続4連敗でソフトバンクに敗れており、プロ入り以降、日本一経験のない菅野だが、伯父に当たる「原(原辰徳)監督と日本一」は、MLBで投げることと同等に意味のあるもう1つの夢。そんな夢実現に全力を傾ける。

■2020年成績■
20試合14勝2敗0S0H防御率1.97

■2021年期待数字■
20勝!

打者編・岡本和真 “屈辱”を原動力に


日本シリーズでのリベンジを誓う岡本


 四番定着3年目となった2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で120試合制に短縮されたが、岡本和真は平常時とそん色ない数字をたたき出し、初のホームラン王と打点王の2冠を手にした。

 しかし、そんな喜びもつかの間、日本シリーズではソフトバンク相手に4連敗。何より、第1戦の第1打席で相手先発の千賀滉大にバットを粉々に粉砕され、その後、打撃を狂わされるという屈辱に、「四番が打たないと試合には勝てません。悔しくて、(個人打撃)タイトルとか、リーグ優勝なんかも吹き飛びました。絶対にホークスにやり返します」と固くリベンジを誓っている。

 年末年始は元日以外、休まず体を動かしたのも、そんな決意の表れ。しかし、オフは基本に立ち返り、基礎を徹底。急がば回れ。もともとしっかりしていた土台を、より強固なものとし、キャンプを迎えることとなった。「今年は日本一しか見ていません」と、ペナントレースを飛び越えてリベンジの舞台を待ちわびるが、続けて「3割30本塁打100打点は打者としては最低限の数字だと思っています。ペナントレースもしっかり戦います」とどこまでも頼もしい。

■2020年成績■
118試合121安31本97点2盗率.275

■2021年期待数字■
3割30本塁打100打点

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