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大谷翔平、7回2失点で9勝目 ベーブ・ルース以来の2桁勝利&2桁本塁打に王手

 

エンゼルス・大谷翔平[写真=Getty Images]


 エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのレンジャーズ戦に「2番・投手」で投打同時出場した。投げては7回7安打1四球8奪三振2失点(自責点2)で今季9勝目をマーク。打撃では4打数無安打1三振で、打率.258となった。チームは3対2で勝利している。

 立ち上がりの大谷は2死一塁から4番N・ロウが打ち返したゴロが右手付近に当たるアクシデントがあったが、そのまま続投。N・ロウの打球は結果的に内野安打となり一、二塁のピンチを背負ったものの、後続を抑えて無失点で切り抜けた。だが、味方打線が2点を先制した直後の2回、1死一塁から8番マーティンに初球の95.5マイル(約153.7キロ)の速球を右本塁打され同点とされてしまう。

 2対2のまま迎えた4回、1死二、三塁のピンチを迎えたところで大谷はギアを上げる。2回に同点の2ランを許したマーティンを高めの100.4マイル(約161.6キロ)の速球で空振り三振。続くタベラスに対しても100マイル前後を連発して一ゴロに打ち取った。

 5回、6回は三者凡退に打ち取ると、6回裏に味方打線が1点を挙げて勝ち越しに成功。勝利投手の権利を得た大谷は球数が92球に達していたこともあり降板かと思われたが、7回もマウンドに上がる。安打と四球で走者を2人出したものの、最後は100マイル近い速球を3球連続投じて2番カイナーファレファを一ゴロに打ち取りお役御免となった。

 打撃ではレンジャーズ先発の右腕オットーに対して初回の第1打席は強烈な当たりの二ゴロ、3回無死一塁での第2打席は三ゴロ併殺に倒れた。5回の第3打席は2死一、三塁で迎え、2番手の右腕サンタナが投じた初球の外角スライダーを捉えたが、打球に伸びはなく右飛。7回の第4打席は3番手の右腕コットンのチェンジアップに空振り三振に倒れた。

 エンゼルスは1点のリードを守り切って勝利。大谷は投手としては5月28日(同29日)のアスレチックス戦で今季唯一の黒星を喫して以来、13試合負けなしの8連勝。これで1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりとなる2桁勝利&2桁本塁打という「二刀流」の大記録に大手をかけた。

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