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大谷翔平、44号放つも今季2敗目 ルース以来103年ぶりの偉業は持ち越し

 

エンゼルス・大谷翔平[写真=Getty Images]


 エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、敵地でのアストロズ戦に「2番・投手」で投打同時出場した。打撃では第1打席で44号本塁打を放つなど1打数1安打1打点2四球で打率.259。投手としては3回1/3で77球を投げ、9安打1死球1奪三振6失点(自責点6)の内容で今季10勝目はならなかった。

 初回、第1打席は1死無走者でアストロズ先発の左腕バルデスと対戦。フルカウントからの内角シンカーを捉えると、ライナー性の打球で右翼席に突き刺さる先制の44号ソロ本塁打。4日(5日)のレンジャーズ戦以来となる一発で、本塁打ランキングでは42本で並ぶブルージェイズ・ゲレーロJr.とロイヤルズ・ペレスに再び2本差をつけた。

 だが、マウンドではリズムを作ることができなかった。初回、2回と無失点で切り抜けたものの走者を背負う投球が続き、2点リードで迎えた3回も1番アルトゥーベの左二塁打で1死二塁のピンチを迎える。続く3番ブレグマンの右安打で1点を返されると、4番アルバレスに右二塁打、5番コレアに右安打と3連続適時打を浴びて逆転を許した。

 4対3と再逆転して迎えた4回も先頭の7番ディアスを死球で出し、続く8番マコーミックに中安打されて無死一、二塁。9番マルドナドの打席で暴投により二、三塁とすると、1番アルトゥーベに適時打を許して再び同点とされたところでマウンドを降りた。

 打者としては3回2死無走者での第2打席は四球で出塁、4回2死二、三塁で迎えた第3打席は今季12個目となる申告敬遠。降板と同時にベンチに退いたため、この日は打者としても3打席目までとなった。

 試合は大谷が残した走者が還って逆転を許し、そのままアストロズがリードを守って10対5で勝利。大谷に5月28日(同29日)以来となる黒星がつき、自身の連勝は8でストップして今季9勝2敗。1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりとなる2桁勝利&2桁本塁打という「二刀流」の偉業は、次回登板に持ち越された。

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