ヤクルト勝てば優勝に王手、阪神連勝なら0.5差
優勝争いが佳境を迎えているセ・リーグは、首位ヤクルトと2位
阪神がレギュラーシーズン最後の直接対決に臨む。ヤクルトはマジック4で甲子園に乗り込み、天王山に2連勝すれば優勝が決まる状況だったが、昨日は打線の組み換えが功を奏した阪神が16安打で11対0と大勝。目の前でヤクルトに胴上げを許す最悪のシナリオは阻止し、逆転優勝に望みをつないだ。
本日の先発は阪神が
ガンケル、ヤクルトが
高橋奎二。阪神先発のガンケルは今季ヤクルト戦に5試合登板して2勝0敗、防御率2.25。しかし、前回登板となった今月10日のヤクルト戦では初回に3四死球を与えるなど安定感を欠き、
青木宣親にバックスクリーンへのソロ本塁打を許すなど3回2失点で早々に降板している。一方、ヤクルト先発の高橋は今季阪神戦2試合に登板して1勝0敗、防御率3.27。前回、今月9日の阪神戦では勝敗こそつかなかったが、5回3安打8奪三振1失点の好投を見せている。
ヤクルトが勝利すればマジック2となり、最短で明日21日に優勝が決まる可能性がある。反対に阪神が本拠地で連勝を飾ればゲーム差は0.5。明日以降、阪神は残り3試合、ヤクルトは5試合とヤクルト有利の状況に変わりはないが、優勝の行方は分からなくなる。
一方のパ・リーグも
オリックスと
ロッテの優勝争いが熾烈な状況だ。18日には2位ながらマジックを点灯させていたロッテが首位に浮上。しかし昨日、オリックスが
楽天に勝利し、ロッテが
ソフトバンクに敗れたことで再びオリックスが首位に立った。ロッテは残り6試合でマジック6。しかし、残り3試合のオリックスは本日20日の楽天戦、明日21日の
西武戦に連勝し、23日にロッテが敗れればマジック1が点灯する。その場合、24日にロッテが敗れると、試合のないオリックスの優勝が決まる展開となる。
巨人・岡本、ヤクルト・村上の熾烈な2冠争いの行方は
個人のタイトル争いも佳境を迎えているが、なかでもセ・リーグで本塁打と打点の2冠を争う
巨人・岡本和真とヤクルト・村上宗隆の戦いが激しい。本塁打王争いはともに39本で並び、打点王争いでは岡本が112打点でトップ、村上が107打点で2位という状況。残り試合は巨人が2、ヤクルトが6となっており最後まで目が離せない。
本日は巨人が
DeNA戦、ヤクルトは阪神との天王山に臨む。DeNAの先発右腕・
上茶谷大河に対して岡本は今季、3打席で2打数無安打。一方、村上は阪神の先発右腕・ガンケルに対して14打席で10打数2安打1打点5三振4四死球となっている。
また、今季中に達成される可能性のある個人記録にも注目したい。野手ではヤクルト・
山田哲人が250本塁打にあと2、ロッテ・
レアードが200本塁打にあと4としており、
中日・
大島洋平は250盗塁まであと1。投手では本日先発予定の楽天・
則本昂大が1500奪三振まであと10と迫っている。