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22日、神宮でヤクルト胴上げも パはオリックス、ロッテとも25日最短Vの可能性

 


ヤクルトM3、崖っぷちの阪神は中日キラーの高橋が先発


 ヤクルトと阪神が熾烈な優勝争いを繰り広げるセ・リーグは昨日、両チームがレギュラーシーズン最後の直接対決を0対0の引き分けで終えた。その結果、ヤクルトの優勝マジックは3となり、最短で明日22日に神宮で胴上げとなる可能性がある。逆転優勝を狙う阪神はいよいよ苦しい状況に追い込まれた。

 首位ヤクルトは本日21日から神宮で広島との2連戦。ヤクルトは小川泰弘、広島は大瀬良大地と、ともに2桁勝利にリーチをかけた右腕が投げ合う。小川は今季、広島戦は初登板。大瀬良はヤクルト戦に3試合先発して2敗を喫しているが、全試合でクオリティ・スタート(QS)を記録している。天王山では2戦連続無得点に終わったヤクルト打線が、安定感抜群の大瀬良を攻略して優勝に大手をかけられるか。

 阪神は甲子園で中日戦に臨む。阪神先発の高橋遥人は、今季中日戦に2試合登板して2勝を挙げており、16イニング無失点。通算でも8試合で防御率1.17と中日に対しては抜群の相性の良さを誇る。一方、中日先発の柳裕也も今季、阪神戦に3試合登板して23イニングでわずか2失点。両投手が本来の力を発揮すればロースコアのゲームが予想される。阪神はどうにか勝利を手にし、試合のない明日22日にヤクルトの優勝が決まる展開は回避したい。

オリックスは今季西武に5戦全勝の宮城が先発



 一方のパリーグも、オリックスとロッテによる優勝争いが混沌としている。オリックスが首位に立っているものの、残り試合の多い2位ロッテにマジック5が点灯している状況。優勝ラインを見ると、オリックスが残り2試合を連勝で締めれば、ロッテは残り6試合で5勝が必要。オリックスが1勝1敗なら4勝2敗、連敗なら3勝3敗の五分でもロッテが上回る。現状では2球団ともに最短で25日に優勝が決まる可能性がある。

 本日21日に試合があるのはオリックスのみで、本拠地に西武を迎える。オリックス先発の宮城大弥は今季西武戦に5試合登板して全勝、最多でも2失点しかしておらず防御率1.34と西武に対して抜群の強さを見せている。オリックスは最終戦となる25日の楽天戦には今季17勝のエース・山本由伸が控えているだけに、この一戦に勝利すれば25年ぶり優勝への道筋が見えてくる。

 ロッテは昨日から3日間試合がなく、この後は23日から日本ハム2連戦、25日にソフトバンク戦、27日に楽天戦と続き、最後は29日から日本ハム2連戦。楽天戦以外の5試合は本拠地での戦いとなるが、ローテーションを見ると日本ハム・上沢直之、ソフトバンク・千賀滉大、楽天・則本昂大ら難敵との対戦が続きそう。オリックスは宮城、山本の二枚看板が連勝で締めれば、ロッテに大きなプレッシャーを与えることになる。

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