巨人先発は今季ヤクルト戦、防御率0.00の菅野
レギュラーシーズン最終盤を迎えているプロ野球は、両リーグとも例年以上に熾烈な上位争いが繰り広げられている。
セ・リーグはヤクルトが優勝へのマジックを「3」としているが、ここ5試合は1勝3敗1分けと足踏みが続いている。2位・
阪神とのゲーム差は0.5で、残り試合はヤクルトが5、阪神が3。ヤクルトは最短で24日に神宮で胴上げの可能性があるが、最後まで目が離せない状況となっている。
22日の
広島戦が雨天中止となったヤクルトは、23日からCS進出に王手をかけている
巨人との2連戦に入る。東京ドームで行われる本日の先発は巨人が
菅野智之、ヤクルトは
石川雅規。菅野は今季ヤクルト戦に3試合登板して1勝0敗、18イニングで3安打無失点と相性の良さを見せている。
亀井義行の引退セレモニーも予定されている本拠地最終戦で巨人が勝利してCS進出を決めるか、ヤクルトが勝ってマジックを「2」とするか。
逆転での優勝を狙う阪神は、敵地での広島戦に臨む。先発は広島が
森下暢仁、阪神が
秋山拓巳。森下は今季阪神戦に3試合登板して2勝1敗、防御率3.71。対する秋山は今季広島戦に9試合登板して5勝3敗、防御率1.99となっている。逆転優勝のためには残り3試合を全勝してヤクルトにプレッシャーをかけたい阪神。対する広島もCS進出へ向けて後がない状況だけに、両チームとも負けられない戦いとなる。
マジック5でもロッテは崖っぷち?
一方のパ・リーグも
オリックスと
ロッテによる優勝争いが熾烈だ。残り1試合のオリックスが首位に立っているが、6試合を残す2位・ロッテに優勝マジック「5」が灯っている状況。しかし、オリックスがエース・
山本由伸で25日の最終戦を勝利すると仮定すると、ロッテは4勝2敗でも優勝を逃すこととなり崖っぷちの状況とも言える。
23日はオリックスは試合がなく、ロッテは本拠地で
日本ハム戦に臨む。負けられない一戦の先発マウンドを託されたのは、高卒2年目の右腕・
佐々木朗希。今季日本ハム戦での登板は7月9日の1試合のみで5回4失点で敗戦投手となっているが、前回登板となった今月14日のオリックス戦では6回5安打8奪三振無失点の好投で3勝目をマークした。本拠地での初勝利を挙げ、チームのマジックを減らすことができるか。
パリーグのもう1試合、
楽天と
ソフトバンクの試合もCS進出をかけた重要な一戦。4位・ソフトバンクに3.5ゲーム差をつけて3位の楽天は、引き分け以上でCS進出が決まる。先発は楽天が
瀧中瞭太、ソフトバンクが
東浜巨。瀧中は今季ソフトバンク戦に3試合登板して2勝0敗、防御率1.62と安定した投球を見せている。今季ここまで9勝5敗、プロ2年目で自身初の2ケタ勝利を決めればチームをCSに導くこととなる。