Honda熊本硬式野球部(大津町)は九州第1代表として、8年連続17回目の第94回都市対抗野球大会に出場する。初の黒獅子旗を目指す古寺宏輝内野手(関東学院大)が東京ドームへの意気込みを語った。


　入社3年目。古寺宏輝は公式戦、オープン戦を通じて、不動の四番で起用されている。渡辺監督は20年の就任当初から「投打の中心を確立したい」という展望を持っていた。20年はベテラン・浜岡直人(21年からコーチ)に任せ、8強進出で「有終の美を飾ってもらった」(渡辺監督)。21年からは関東学院大出身の新人・古寺に打線の顔を託した。四番の座を与えたのではなく、自ら手にした。指揮官は「影で努力する選手。誰もが見ている。姿勢と結果で示した。何も言うことはない」と全幅の信頼を置く。

　エース・片山雄貴との投打の両輪を前面に、Honda熊本は21年の都市対抗で準優勝。古寺は2本塁打で若獅子賞を受賞した。昨年は鷺宮製作所との1回戦でソロ、トヨタ自動車との2回戦で2本のソロ本塁打を放ち、7戦5発と東京ドームは相性が良い。「5本、すべて狙いました。ホームランの打ち損じがヒットです。相手バッテリーからしても、フルスイングは脅威だと思う」。3度目の大舞台は「5本打ちたい。圧倒的な数字を残せば、チームの勝利につながる。とにかく優勝です」と意気込む。古寺の豪快なスイングが、チームを勢いづけていく。

PROFILE
ふるてら・こうき●1998年7月21日生まれ。大分県出身。175cm85kg。右投右打。大阪桐蔭高-関東学院大。入社3年目。