地元の高校で甲子園に出たいと思って作新学院を選びました。3年夏に出場して、優勝もできた。投手として1試合しか投げられなかったけど、打者として名前を知ってもらえたことはよかったですし、ああいう舞台で勝てる投手になりたいと大学進学を決めました。いい経験ができましたし、すべてが思い出です。
優勝した瞬間は実感が湧かなくて、夢かな、と。地元に帰ると、嵐のような雨の中でも多くの方に集まっていただいて、街を歩くたびに温かい声を掛けていただき、本当に優勝したんだなと感じました。当時は電車でも常に見られている気がしましたし、買い物に行っても集中できなかったですね。多くの人に支えられていたことをあらためて実感しました。
『週刊ベースボール』2023年7月31日号(7月19日発売)より
写真=BBM