僕は大学時代、ブルペンで投げ込んで肩をつくってきました。プロでは中継ぎで、少ない球数で肩をつくることに最初は苦労しました。練習でも投球する時間が少ないので、特に毎日のキャッチボールを大切にするようになりました。

　春のキャンプで豊田(豊田清)コーチから「いろいろな人とキャッチボールをして勉強しろ」と言われて実際にやらせていただくと、本当に人それぞれ方法があって。その中で僕が影響を受けたのが哲(宮川哲)さん。キャッチボールで最初から思い切り投げることがなかったのですが、哲さんが序盤からバンバン投げているのを見て、「キャッチボールでもこれぐらい投げないと肩もできないんだ」と。それ以来、思い切り投げるようになりました。

『週刊ベースボール』2023年10月23日号(10月11日発売)より

写真=BBM