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2024ドラフト特集

【2024ドラフト番付】宗山塁(明大)が最大の注目!! 1位入札競合は確実 「NO.1遊撃手」に対抗するのは153キロ左腕・金丸夢斗(関大)

 

昨年のドラフトでは1位に大学生9人、高校生2人、社会人1人という内訳だった。2024年も引き続き、大学生に注目プレーヤーが集まっている。どこよりも早い新年ドラフト番付で、24年の有力選手の評価、立ち位置をチェックしていく。

■2024ドラフト番付[新年版] ※△は投手は左投げ、野手は左打ち


「大学生BIG4」形成なるか!?



 NPB各球団は現有戦力を見極め、ドラフトにおいて新戦力を補強していくわけだが、2024年の上位指名は大学生をターゲットにすることが予想される。

 全体評価でNO.1評価(東横綱)に位置するのは明大・宗山塁である。3年秋までに94安打。今年は東京六大学で歴代1位である明大・高山俊(オイシックス)の131安打に挑む。しかも宗山の魅力はバットだけではなく、遊撃守備は複数球団のNPBスカウトから聞いても「一軍レベル」との声で一致している。1位入札は12球団同時であり、ある幹部は「行くか、行かないかの判断になっている」と明かす。つまり、複数チームとの競合覚悟で臨むのか、それとも、重複を回避して単独指名を狙うのか二者択一だという。交渉権を得られれば「ショートで15年はレギュラー安泰」と評価する球団もあり、広陵高、明大と名門校で主将を務める人間性を含め、将来的な幹部候補として、獲得しておきたい逸材である。

明大・宗山は東京六大学で3年秋までに94安打。遊撃守備もNPBスカウトから高い評価を受ける[写真=矢野寿明]


 投手補強を第一に考える球団ならば、関大の153キロ左腕・金丸夢斗を獲得したい。西横綱に配置した。関西学生リーグで優勝の原動力となった昨秋は6戦6勝、防御率0.35、奪三振率は13.06と“無双状態”にあった。しかも、2年春の途中からリーグ戦18連勝中と“負けない投手”。サウスポーという特性もあり、1位入札競合も十分に可能性があるだろう。

関大の153キロ左腕・金丸は投手のトップ評価と言っていい。今年は全国舞台での活躍が期待される[写真=毛受亮介]


 この2人を追いかけるのは2人。愛知工大・中村優斗は昨年12月の侍ジャパン大学代表候補強化合宿で、自己最速を4キロ更新する157キロをマークし一躍、24年ドラフト戦線の主役の一人に躍り出た。諫早農高時代は「公務員志望」だったが、大学3年間で急成長。伸び盛りであり、今春の愛知大学リーグ戦では、多くのNPBスカウトが視察に訪れるはずだ。

愛知工大の157キロ右腕・中村は評価急上昇中。昨年12月の大学日本代表候補強化合宿でアピールした[写真=太田裕史]


 右打者では青学大・西川史礁が一歩、抜けている。レギュラー定着は3年春という遅咲きだが、昨年は東都大学リーグで春秋連覇に貢献した。全日本大学選手権を18年ぶりに制し、明治神宮大会準優勝。日米大学選手権に出場した侍ジャパン大学日本代表では、全5試合で四番を任され、打率.316と対応力の高さを見せた。春のリーグ戦で3本塁打、秋は1本塁打に加え、全日本大学選手権で1本塁打、明治神宮大会でも1本塁打と、年間6本塁打の飛距離は異次元である。

どこの球団も補強したい右打者では青学大・西川が鋭いスイングから、圧巻の飛距離を生み出す[写真=田中慎一郎]


 上位に入ってくる東西の大関2人は相当、高いレベルにあり、2024年における「大学生BIG4」を形成するだけのポテンシャルがある。

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