甲子園に出られなかったからこそ反骨心が強くなり、プロで同世代をまくってやると思えました。山陽高時代は悔しい思いをしましたが、実際は甲子園に出られない選手の方が多い。野球を続ける、続けないに関わらず、その先のほうが長い。進んだ道を正解にするんだと取り組んできました。
高校時代は同世代の甲子園のスターを特集する雑誌を読んでは、うらやましく思っていました。当時はそこにかすってもいなかったんですけどね。でも、誰にでも可能性はあって、甲子園に行けたか、行けなかったかで何かが終わることはない。その先で花が咲けばいい。出られなかったからこそ今があると思います。
『週刊ベースボール』2025年8月11日号(2025年7月30日発売)より
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